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「恋をしました。」
Posted on 2014/07/27 by ideafeves
結婚式前夜、
新郎Hiroyukiさんと一緒にみたMovie。
このフレーズに、それこそ私は恋をしました。
ふたりの今までの物語を描いたこのムービー。
素敵すぎて泣けました。
2014/6/14
テーマは L’oiseau blue 青い鳥
モーリス・メーテルリンクの有名なこの童話は、
「幸せとは何か」を問いかけるお話で、
幸せとは気づかないだけで、
結局のところごく身近なところに潜んでいて、
当たり前の日常の中にあるもの。
という意味が込められています。
————————————————————–
はじめてのカウンセリングには、
新郎Hiroyukiさんがお一人でいらっしゃいました。
その日、いろいろなお話をしてくださり、
どんな結婚式がしたいかということはもちろん、
新婦Mariさんがどういう人で、
どんな出会いをして、
どこを好きになったのか、
Mariさんの趣味や好きなもの、
いろいろなことをお話してくださいました。
それからすぐに届いた、新婦Mariさんからのメール。
お渡ししたコンセプトシートにぎっしり書かれた、
結婚式のイメージとふたりの想い。
そして、まだお会いしていないけれど、
私のブログやHPをみて、
好きなものが似ているから、
好みが合いそうで嬉しい!
と、書いて下さっていたこと。
初めてお会いした日。
なんともスタイルが良く綺麗な方で、
先日お会いしたHiroyukiさんとふたり並ぶと、
モデル同士のカップルかのように絵になるふたり!
と、ひとりでちょっとドキドキしたこと。
それから、
少し人見知りされているだろうな〜と感じつつ、
お話ししていく中でとっても愛くるしい笑顔で
話をしてくれたことがとても印象的でした。
あれからあっという間に結婚式当日。
神奈川と大阪、ふたりが離れて暮らし、
お忙しいお仕事と、そんなに日数も無い中での
ご準備はとても大変だったと思います。
だけど、自分たちの想い描く結婚式を
叶えるために、本当に一生懸命ご準備され、
ふたりの想いはちゃんとゲストの皆様に
届いたのでは無いかと思います!
今の夢は?との質問に、
新郎Hiroyukiさんが出してくれたのは、
「人が交わり、人生が少しでも豊かになる場所をつくること。」
あぁ、このまんまの人だな〜〜と思いました。
結婚式が終え、沢山ふたりのことを知り、
いろいろなお話をさせて頂いた今、
あらためて、特にそう思います。
そこにMariさんという存在があること。
私にとってのMariさんの印象は、
人の人生を豊かにする人。
一緒にいるだけで人を幸せにする人。
ご友人がスピーチでもお話されていたエピソードも、
Mariさんという存在自体が、誰にでも愛され、
人を幸せにする力があるんだよっていう、
とても温かく素敵なお話だったように思います。
本当に、そんな愛くるしい女性だと、
結婚式のご準備を通じ、
そして結婚式当日の、あの大きな口を開けて笑い、
誰よりも動き回ってみんなとはしゃぎ、
ドレスがズレてきてもおかまい無しで(笑)
思いっきり踊ったり。
それを見て、また沢山の人が幸せな気分に
なったことと思います。
だから、そんな彼女の周りには、
素敵な人が沢山集まっていました。
お父様、お母様、ご家族、ご友人、
2次会の幹事をしてくださった、
会社の同期の方も皆さん、
本当に素晴らしく素敵な人でした。
一度諦めかけた、このウェディングドレス。
Mariさんが着なくて誰が着る?と、思うくらい
とても似合っていました。本当に綺麗でした。。
Hiroyukiさんが旅先で出会われたカメラマンraitaさん。
人柄もとても素敵な方で、raitaさんの写真が
大好きだと言うふたりの結婚証明書は、
raitaさんの写真にマジックペンでキュッキュと、
サインしました。
乾杯のグラスを合わせる「カチン」と言う音が
いっぱい聞こえる結婚式が私は大好きで、
ふたりの披露宴はその音がとっても大きくて、
そしてその後の拍手がとにかく鳴り止まなくて、
ご家族、ご友人、お仕事関係の誰もが長い時間
総立ちで、ふたりの結婚をお祝いしていました◎
ふたりの結婚式は、
のんびり静かで穏やか〜なものになるかと思えば、、
とにかくにぎやかで、明るく楽しく笑いが絶えず、
再入場なんかは何回も何回も繰り返される
音楽にのせて、全員で手拍子と大合唱 ♪
そして、久しぶりに本気の余興を見ました!笑
写真では伝えきれませんが、
ここまで本格的な余興をしてくれる友人が
いることは、本当に幸せなことだと思います。
本のある人生。
そして、新婦Mariさんの夢:
小さなカフェをしながら丁寧な暮らしをする。
そんな想いが感じられる空間作りが、
結婚式でできたらとお話されていました。
自宅からわざわざ本棚まで運び込み、
沢山の本と器と写真の数々をディスプレイ。
ウェディングプランナーの私が言うことでは
無いだろうけれど、もうなんだか良くわからない位、
本当に楽しい楽しい結婚式でした。笑
2次会も言うまでもなく、
それはそれは楽しいパーティーになりました。
2階から、隠し撮りしようとしていた私に気づいて、
この笑顔をくれました♡
2次会は、新郎新婦ふたりも飛び入り参加!!
ふたりは恋をしました。
この日、
この結婚式で見たふたりの楽しそうな笑顔が、
私は目に焼き付いて離れません。
きっとこれから始まるふたりの結婚生活は、
青い鳥の物語のように、
「何でもない毎日が幸せに溢れているということ」
を、感じられる家庭になることと思います!!
長い長い人生、
この結婚式を思い出して、
いつまでもいつまでも幸せに、
そして、のんびりゆったりと、
豊かな人生を一緒に歩んでいって欲しいと思います!
+++
しあわせなふくろう
Posted on 2014/07/25 by ideafeves
この結婚式のテーマである
絵本「しあわせな ふくろう」
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あらすじ:
古い石の壁の中に、ふくろうの夫婦が住んでいました。
二羽のふくろうは、来る年も来る年も、
とても幸せにくらしていました。
一方、すぐ近くの百姓家に飼われている鳥たちは、
年がら年中ケンカをしています。
ある日、くじゃくがふくろうの夫婦を見て思いました。
「どうしてあの二人はケンカをしないのだろう?
もしかするとあの連中は、しあわせなのかもしれないぞ?」
そこで鳥たちはふくろう夫婦の所へ行って、
夫婦が静かに仲良く暮らしている訳を尋ねました。
質問を聞いたふくろうは目をまるくしましたが、
こんな話を始めました…
「春が来るのをながめていると、本当に嬉しくなってきます。」
「蝶々は、花から花へひらひらと舞い歩いて、
金色のひまわりからみつを集めます。
いよいよ素晴らしい夏が来たのです」
「深い森の中の、静かな木陰にとまります。
そうしていると幸せで、安らかな気持ちでいっぱいです。」
このふくろう夫婦は自然の変化に美しさを感じ、
まわりの花や木、昆虫たちの動きにしっかりと目を凝らして、
その様子に心から感動しているようです。
そんなふくろうの生活を聞いた鳥たちは
「なんてまあ、ばかばかしい!」
「そんなことで幸せになれるはずがあるもんか!」
と言い放ちます。
そして鳥たちは、ふくろう夫婦を見習うことなく、
みせびらかしたり、食べたり、飲んだり、
ケンカしたりする生活へと戻っていきます。
…..
幸福というのはどこか遠くではなく、
身近なところにあるもの。
人は自身の幸せには気づきにくいもの。
—————————————————————
HideoさんとTakakoさんにはじめてお会いした日、
おふたりは少し緊張されていた記憶があります。
後から頂いたお手紙にもそう記載されていました。
きっとほかの沢山のお客様も、皆さんなにかしら
初めてのカウンセリングの際は緊張されるものかも
しれません。
だけど、人一倍、とても分かりやすく
緊張されていたように思います。
今思えば、それがとてもお二人らしく、
とても人柄を感じるエピソードだと、
記憶に残っています。
とても「おとなしいふたり」は、
どんな結婚式にしたいのか?
どんな場所でしたいのか?
やりたいことや雰囲気?
何を聞いても殆ど答えは返ってこなくて、
だけど何も無くは無いはずで、
その答えを出させてあげるのが
私のお仕事なのですが、
それがしてあげられず、
その日はお帰りになりました。。。
無力さを少し感じ、
申し訳なかったな〜と反省でした。
それから1ヶ月。
Takakoさんから突然届いたメールには、
結婚式の会場を決めたということ。
だから6月中で私が大丈夫な日にするので、
空いている日を教えて欲しいということ。
・・・・・。
私はもうびっくりでした。笑
伝え方が悪かったのかな?
本当は、少しずつどんな場所でしたいかも
相談しながら一緒に探したり、見学したり、
何もわからない、決めていないからこそ、
一緒に相談していくのですが、、
全部解決してから戻ってきて下さり、
そして、あのとき全く帰ってこなかった
質問に対するお返事が次にお会いした時には
全て纏められていたこと。
それから会うたびに感じさせられたことですが、
その場で答えを出すのではなく、
一つのことを、どんな些細なことであっても、
しっかりと向き合って、しっかりとお考えになり、
そして自分で答えを出す。
会場を決めた理由の一つに、
いろいろ大切なことを考えた上で、
一番の希望が「ヨドコウ迎賓館」で写真を撮る。
2回目のデートで訪れたというその場所は、
カメラがご趣味の新郎Hideoさんが大好きな場所で、
今ではふたりの大好きな場所。
その場所での撮影許可も館長さんに頂いてからの、
私へのご報告でした・・。
そんなHideoさんとTakakoさんだからこその、
のんびり、ゆったり、とてもあたたかい時間が
流れる結婚式だったと、心から感じます。
会うたびに心を開いてくださっていることが
とても感じられたお二人。
そして会うたびに、その人柄や、
こだわりのもの、好きなことやゆずれないもの、
大切にされているものなどひとつひとつが
それはそれはしっかり伝わってきて、
また、特に嬉しい瞬間なんかはとても分かりやすく
テンションをあげてくれるところなど、、
とにかく、時を重ねることにより、
こんなに人を知るって楽しくて嬉しいことなんだと
いうことを感じさせて下さったお二人。
まさに「しあわせなふくろう」は、
おふたりそのものだと、私は感じます。
結婚式が終えてから、
とても素敵なプレゼントと、
心のこもったお手紙が届きました。
お手紙に使われていた便せんはなんと、
当日のお花を押し花にして手作りされたもの。
一つのものにしっかりと想いと愛情をもって、
大切にする心が素晴らしすぎるTakakoさん。
同じ名前なのに・・・こうも違うなんて。笑
同じ女性として心から尊敬、
そして見習いたいところだらけです!
当日、ヨドコウ迎賓館での写真撮影の風景が、
言葉ではなかなか表せませんが、
本当にふたりらしい空気感で、
ふたりの結婚生活が、
そして家族が出来たとき、
そしておじいちゃん、おばあちゃんになっても
変わらずこんな風景が続くんだろうな〜と、
感じさせられ、ひとりほっこりした気分で
眺めていました。
今回ヨドコウ迎賓館での写真UPはNGなところが
殆んどなので、あまり写真が無いのですが、
私たちの記憶に残しておきたいと思います♪
最後に、
いただいた絵手紙が本当に素敵で、
とってもとっても嬉しかったです。
ありがとうございます♡
きっと、いつまでも今と変わらず、
おだやかで幸せな毎日を過ごされると思います。
ずっとずっとおふたりらしく。
そして愛情あふれる幸せな家庭を築いて
欲しいと思います!
お幸せに!!!
+++
想い。
Posted on 2014/07/17 by ideafeves
久しぶりに、いろいろ考えることがありました。
元同僚が福岡から会いにきてくれて、
二人で丸3日、寝る時間も惜しんで、
ウェディングプランナーについて、
結婚式について、
ひたすらあーだこーだ、
とにかく喋りまくりました。
私は今、
大好きな仕事を、
ウェディングプランナーという仕事を、
自分のやりたいように、
誰にも文句言われること無く、
誰に邪魔されることも無く、
ただただ楽しくすることが出来ています。
ふたりでいろんな話をしました。
その昔、東京で一緒に働いたTちゃん。
入社した時期が1ヶ月違いだったこと、
二人とも西日本から上京して歳も近い私たちは、
東京のラーメンは美味しくないね〜(涙)
って、密かにふたりで東京食をバカにしつつ、
励まし合っていたことが懐かしい。笑
当時未経験だったTちゃん。
あの頃、これからウェディングプランナー
という職業に就くと言う彼女に、押しつけのように、
私のウェディングへの想いを語っていたことを
久しぶりに思い出し、ちょっと恥ずかしく、
そして懐かしく、それを今でもずーっと覚えて、
共感してくれていることに心から嬉しく感じました。
いろんなことを語り合いました。
「ウェディングプランナー」について。
「結婚式」について。
3日3晩、
夜ごはんを食べることすら忘れる位、
ひたすら喋り続けました。
今では人の上に立ち、指導する立場の彼女。
沢山スタッフのいる会社で、いろんな葛藤も
しながら働き続けているTちゃんは、
本当に立派だな〜〜と、心から思うのです。
そんな彼女が、
私がどれだけ影響を与えていたか、
今でもどれだけ与えているか、
ということをいつも言ってくれます。
当時、私は自分の想いを必死に周りにぶつけて、
自分の想うがままに進み続けて、
独りよがりだったりすることも多々あり、
分かってもらえないもどかしさと戦ったり、
だけどいつしか分かってもらえなくてもいいや・・
と勝手に諦めて、ただただ私の結婚式への想いを
分かってくれる人だけを信じて、ちょっと孤独感も
感じたりしながら、働いていたこともあったな〜と。
昨日初めて知ったことがありました。
私が退職してからのエピソード。
ある何かの会議で、会社の向上、自分の向上、
目標などなどを、付箋に書いて出し合ったとき、
あるひとりのプランナー(当時マネージャーだったのかな?)が、
「菅田さんみたいになる」と、出したと。
多分その場にいる人の中に、
私のことを知らないメンバーも
沢山いたのかもしれない。
Tちゃんは私の名前が出てきて、
ひとりで笑ったらしい。
「もう辞めていないのに」って。笑
その話を聞いて、
同じ会社だけど、一緒に働いたことの無いその彼が、
そんな風に感じてくれていたことを初めて知り、
とてもびっくりしたのと、心から嬉しくて、
なんだか少し救われた気持ちになりました。
退職してもう3年半以上。
初めて知ったこと。
私の背中を見ていた人は沢山いるよと、
Tちゃんは言ってくれました。
もちろん、認めてくれていた人がいることも知っています。
伝えてくれていた大好きな上司もいます。
だけど正直、今の今まで、
あの大きな組織の中で、
ちゃんと見てくれている人がいたり、
私の結婚式に対する想いを分かってくれる人は、
殆んどいないと思っていました。
それは、私自身が人に教えること、
後輩を育てることも上手ではなくて、
時には、私の想いは本当は独りよがりなのかも
しれないと、思うこともありました。
だから、本当に嬉しかったのです。
そして改めて、
私がしてきたことや大切にしているもの、
私の思うウェディングプランナーという仕事、
結婚式への想い、このお仕事の楽しさ、
そして責任。
私の想いに間違いは無かったのかな。。
と、思うことが出来ました。
それから、改めて私はどうしたいのか、
私自身は何を求めて、何が大切で、
何を大切にしていきたいのか、
今、そしてこれからの自分について、
とても深く考える機会になりました。
再確認。
20才で始めたウェディングプランナー。
14年と少し。
今まで本当に数々の素晴らしい環境に出会い、
素晴らしい方々と巡り会い、成長させてもらいました。
昨日はその一つ一つ、一人一人、
いろいろなシチュエーションで私の運命を
変えてくれた人たちの一言一句を思い出す、
大切な時間がありました。
今の私をつくってくれた今までの環境を、
改めて思い出し、良いことも悪いことも、
楽しかったことも、辛かったことも、
成功だけではなく、大失敗した過去も、
全てが今の私の糧になっているのだと、
改めてこの14年間に感謝です。
いっぱいいっぱい話しをして、
そしてやっぱり心からこのお仕事が、
ウェディングプランナーと言う職業が大好きだと、
素晴らしいお仕事なんだと感じました。
そして「結婚式」というものの大切さを、、、
改めて再認識。
私はやっぱり「良い結婚式」がつくりたい。
簡単な言葉だけど、それ以上の言葉が見つからない。
普通の良い結婚式。
いろいろな結婚式がある今、
人それぞれの結婚式の形があって、
想いがあって、場所やスタイルもこだわりも人それぞれ。
きっと私のところに問い合わせくださるご新郎ご新婦の
殆どは、特別な結婚式をしたいと思われている方々。
形はどうであっても、
私はやっぱり新郎新婦お二人が、ご両親が、
良い想い出にできるような結婚式をつくりたい。
「良い結婚式」を真摯につくっていきたい。
準備期間も含めて。
結婚式のすべてを良い想い出にできるように。
そう、自分の想いを再認識。
それもあり、少し悩みも増えた今。
考えること、話すことって大切だな〜と。
そして、伝えることの大切さも実感。
Tちゃんに素敵な時間を貰いました。
私が沢山アドバイスするはずの予定だったのに、
私の方が大切なものを貰ったこの3日。
お腹いっぱいです◎笑
+++
京都 Kiln(キルン)
Posted on 2014/07/10 by ideafeves
久しぶりに京都に行く機会があり、
前〜に紹介してもらってずっと行きたかった
レストラン「Kiln」に行ってきました♥︎
お店の雰囲気、お食事、
どれをとっても最高でした!!
ちょっとバタバタとした時間で
訪れてしまったので、
今度はゆっくり行きたいな。
+++
丹後の自宅で結婚式を。
Posted on 2014/07/09 by ideafeves
5月24日 晴れ
随分日が経ちましたが、
天橋立からほど近い、京都府与謝野町にある
新郎のご実家で先日執り行われた結婚式。
「地元丹後産のものを多く使い、
なるべく手作りの結婚式を行いたい」
「私たちの結婚後の生き方や大切にしている
物を表現し、未来につながる会にしたい」
と、想いを綴って下さったことから始まった、
TomaさんとChigusaさんの結婚式。
披露宴会場となる新郎Tomaさんのご自宅は、
天保4年(1833年)創業以来続く、
丹後ちりめんの織物工場。
その自宅敷地内にある大きな倉庫を使用して、
披露宴を行うことを決めたお二人。
結婚式を考えたとき、
当初は京都府内の会場にも足を運ばれたとのことでした。
だけど、何かがしっくり来ない。
そんなときふたりが思いついたことが、
新郎Tomaさんが生まれ育ち、これから二人が
家族となって生活をしていくその自宅で、
大切な人たちに囲まれて、披露宴を挙げることが、
一番自分たちらしいのではないか、と。
初めてご自宅にお邪魔させて頂いた時、
もうとにかく感動したことを覚えています。
趣(風情)があり、重厚感があり、
そこにしっかりと歴史が刻まれていることが
誰にでもすぐ分かるくらいの、
言葉では表せない、素晴らしさがありました。
ここで生まれ育ったというその環境に、
きっと誰もが嫉妬さえするのではないかと
思う程、息をのむ素晴らしさが、
この家、この工場、そしてこの町にはありました。
そしてその素晴らしさは、与謝野町という町全体、
ここに住む方々、皆さんに、心の底から感じさせられる
ことを、私はまだこの時には想像が出来ませんでした。
「町おこし」
ふたりから出てきた言葉の一つ。
二人の結婚式を通じて、少しでも町おこしに繋がれば。
と、お話されていたことを思い出します。
この結婚式を通じて、
私はこの与謝野町という町の素晴らしさ、
丹後という地域の勢いと、そこに住む人たちの
つながりに触れ、仲間に入れて頂いて、
本当に本当に心に残る素敵な数日間を
過ごさせて頂きました。
私は4日、
装飾を手がけたねのうわさのスタッフは、
丸1週間、新郎自宅に泊まり込み、
準備を行ったラストスパート。
その間に一緒になって準備を進めて
下さった地元の方々との出会いも全て、
私たちにとってとても大きな財産になりました。
凛とした空気が流れる工場内。
ここに何度も足を運ばせて頂きました。
もう製造さえされていないという機械の数々に、
織物という文化と、それを代々守ってこられた
歴史を感じずにはいられません。
お打合せに伺うたびに耳にした機械の音、
機音(はたおと)をもう聞く機会があまり無いと
思うと、今は寂しさすら感じます。
そして結婚式当日の朝、
誰もいない工場内に差し込む日差しが
とてもキラキラ眩しかったなぁと。
自宅から徒歩5分のところにある「木積神社」。
山のふもとにあるこの神社の境内からは、
遠くに天橋立も眺められます。
自然の苔がこんなにも素晴らしいなんて、
知らなかったと思える場所。
秋の紅葉も、雪の季節にも伺って、
この新緑の季節。
本当に素晴らしい挙式でした。
こんなに贅沢なことはありません。
有名な先生方による祝言の能。
私はちょっと緊張することもありましたが、
こんなにも神聖な場所で、このような能を
肌で感じることができ、堪能するなんてことは
まだまだ出来なかったですが、
素晴らしい経験をさせて頂けたことに、
心から感謝しています。
素晴らしいの一言につきます。
そして、いよいよ披露宴。
改めてBefor → Afterはご紹介するとして、、
倉庫を改装して出来上がった披露宴会場で、
総勢120名でのご披露宴が執り行われました。
暑いかもしれない、寒いかもしれない・・。
雨が降ったらどうなるだろう。。
空調、音響、照明、テーブル、椅子、
全ての準備にドキドキしながら進めてきた当日。
きっとこれ以上のものは無い!
という素晴らしい会場に、
仕上がったのではないかな。
出来上がった会場を見て、
ふたりがとっても嬉しそうにしてくれていたことが、
何より嬉しかったのです。
この空間コーディネートに関しては、
殆んどお任せして下さり、そして私もまた、
信頼しきっている「ねのうわさ」の櫻田氏こと
サクちゃんにすべてを委ね、完成された会場。
いつも想うことですが、
私自身は才能は無いけれど、
私の力になってくれる沢山の素晴らしい仲間に
恵まれ、支えられていることに心から幸せを感じます。
グルームズメンの皆さんと一緒に、
Chigusaさんのウェディングドレス姿の到着を、
幸せそうに眺めるTomaさんのこの表情が、
ちょっとお気に入りの1枚♪
そしてブライズメイドの皆様。
今回の披露宴の目玉はファッションショー。
ご友人のデザイナーKANYAさんと、
今年一緒にブランドを立ち上げられた新郎。
地元丹後シルクの織元とデザイナーのコラボで
ドレスをつくり、ファッションショーをするという
当初の企画どおり、とても素敵なショーが、
執り行われました。
贅沢なライブもありました。
藤棚をつくることが夢だというChigusaさん。
ゲストの皆さんと藤の木の植樹を行いました。
長い長い1日はまだまだ続き、、
2次会は、地元丹後の数々のお店のブースが
お庭にずら〜っと並び、
もう、本当に贅沢すぎる宴となりました。
新郎の友人たちによる、太刀振り。
めちゃくちゃかっこ良かったです!!!
鎌倉に生まれ育った新婦Chigusaさん。
この京丹後、与謝野町で生まれ育った新郎Tomaさん。
お互い違う環境で育ち、
あるときどこかでふと出会って、
運命を感じて家族になる。
そこからまた新しい家族ができて、
その場所を地元として育つ子供が生まれる。
出会いって素晴らしいなと、
家族になることの素晴らしさを、
なんだかものすごく感じさせられた
結婚式でした。
そして、今回の結婚式は、
ご新郎のお父様とお母様にも、
さんざんお世話になり、
本当に良くして頂いて、
とても素敵なお爺さまも、
結婚式前の1週間毎日毎日、
倉庫がどんどん変化して行く模様を
とても楽しみにして下さっていました。
照明が足りない><!と言ったら、
お父様がすぐに電話をしてくれて、
駆けつけてくれるのも地元のご友人。
テーブルや椅子の準備に、
2次会の打合せなんかはもう町内会の
会合のように総勢20名以上が集まり、
誰もが二人の結婚式のために、
全力でご準備を進められました。
これまでウェディングプランナーをしてきて、
今年で14年。日本にこんな温かくて、
幸せな結婚式が出来るカップルがどれだけ
いるだろう・・・と、心から感じました。
きっと、ご両親は気が気じゃなかったはず。笑
だけど、きっとその何倍も喜んで下さっていることと
想います。自分たちの子供が、生まれ育った自宅で
結婚式がしたいと想う家庭をつくり上げられた、
お父様とお母様。本当に素敵なご両親。
私はもうこのご両親の大ファンです。
結婚式前夜、お母さんと夜中の2時に屋根裏に
入ったこともとても良い想い出です♥︎笑
数年した頃、二人が自分たちの子供に、
堂々とこの自宅でお父さんとお母さんは
結婚式をしたんだと、嬉しそうに話をする。
そんな特別な結婚式を挙げられた二人は、
本当に幸せだと想います。
またこの数百年続く繊維工場の歴史を築きながら、
いつまでも輝くお二人らしく、仲良く幸せに、
そしてこれから生まれてくる新しいご家族と、
永遠に幸せな家庭を築いて欲しいと想います!!
+++