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ウェディングプランナーという私の人生 vol.3

Posted on 2024/09/01 by ideafeves

私がウェディングプランナーという
職業に出会った頃、
28歳になることが一つの夢でした。

 

当時28歳の上司が雲の上のような
存在で、とても大人にみえて、
自分が28歳になる時には
その先輩のように何でも答えられる
完璧なウェディングプランナーに
なれるかな?
こんな風に仕事ができるように
なれるかな?と思っていました。

 

正直、大幅に超えた今でも、
あの頃28歳だった上司の貫禄には
負けるような気がします。

 

そして夢だった年齢を超え、
20代のラストを迎える年に、
「人生一度くらいは東京で働きたい」
と思っていた夢を叶えるべく、
東京のプロデュース会社に転職しました。

 

地方あるあるでしょうか?

 

あの頃は東京はただ眩しくて、
まだみぬ世界があるような
気がしていました。

 

この時の色々を話しだすと
また長くなってしまうのですが、

 

夢を描き、憧れて上京したのも束の間、
そんなはずではなかった...
というのが第一印象でした。

 

なぜなら、
そもそも「プロデュース会社」で
働きたかったわけではありませんでした。

 

ずっと憧れて働きたかった会場があり、
その会場の面接に足を運んだ時に
「プロデュース会社」だと知り、
働く気満々だったその会場は
その会社が運営する多数の会場の
その内の1つの自社会場にすぎない。
そこで働けるとは限らない。
(ほぼ無理だと)
と、既に言われていたからです。

 

東京には行きたい。
でも、訳の分からない会社でいいのか?
(この時点では本気で「訳のわからない」と
思っていました。大変失礼;笑)

 

どうしよう・・・と思っているうちに、
採用の連絡が来て、断ることもできず、
不安なまま関西から泣く泣く離れ、
(自分で決めたのに。笑)
私の東京生活がスタートしました。

 

結果、この時の出会いもまた、
私の人生を大きく変えるような
そんな2年間でした。

 

たった2年でしたが、
こんなにも濃い毎日を過ごすことは
人生で何度もないだろうと思うほど、
楽しくて面白くて笑いの絶えない毎日でした。
同じくらい、怒りも多い毎日でした。笑

 

ウェディングプランナーとして
既に数年、転職も重ねていろんな
経験をしたつもりだった私にとって、
プロデュース会社という業態なのか、
東京なのかはわかりませんが、
とにかく初めてのことばかりで、
最初の頃は正直「なんだこれ?」
と思う出来事の嵐でした。笑

 

その時もまた、
ほんの少しの偏見を抱えて
全てを斜めから見ていたような
気がします。
こんな私がなぜ新しい場所で
学ぼうと転職ができたのか、
それは今でも謎です。笑

 

とにかく、理想だけが大きくて、
いつも転職してすぐの頃には
以前の職場が恋しくなっていました。
それでもいつも最初だけの話。

人生一度きりなので、
いろんな会社でいろんな経験が
できたことは本当に幸せだったと
声を大きくして言えます。

 

それまで勤めた会場は、
5〜6人くらいのプランナーが
新規接客からプランニングまで
全ての業務を行うという、
個人経営の一つの自社会場ばかりでした。
ホテルでの1人はさておき。。

 

まず初めに驚いたのは、
同じフロアに100人くらい
ウェディングプランナーがいる。
その中で10会場くらいの
チームに分かれていて、
同じ会社でありながらも
会場ごとに別会社かのように、
仕事内容も異なりもちろん会場の
場所も全く違う。

 

それはこれまで働いてきた職場とは
比べようもないほど、働き方が異なりました。

 

「結婚式」というものがそれぞれ違うように
「結婚式」を創り上げている会社や会場も
また、千差万別。

 

いろいろ書き出すと終われそうに
ないので割愛し、
はじめこそ「なんじゃこれ!」と
感じたのも一瞬で、
人生であんなにも楽しくて
お腹を抱えながら笑いに笑った
毎日はないだろうと思えるような
幸せな記憶の2年間。

 

会社にも仲間にも、東京で出会った
全ての人に恵まれた2年間でした。

 

ウェディングプランナーとして
十分な経験をしたと思っていたことも
あっさりと覆されるくらい、
とても大切なことを学ぶことができました。

 

私が負けると思うくらい、
「お客様第一!お客様のために!」
と思う人達との出会い。

 

隣の席に2歳年下の、
チームリーダーとの出会い。
初対面から超失礼で、だけど面白くて、
ものすごく変わっていて、真面目で。

 

どれが本当かわからないその人は、
結局全てを兼ね備えた変人でしたが、
そんな友人との出逢いが
私の東京生活を最高の記憶にしてくれました。

 

そして配属先となった会場(レストラン)
での人達との出逢いが更に、
ウェディングプランナーという
仕事を大好きにしてくれました。

 

これまで以上に大好きな場所で
働くことの大切さと、
同じ想いを持った人たちと
働くことの大切さ、
結婚式を作り上げる私たちスタッフも
思いっきり楽しむということ、
「お客様」と垣根を超えて
仲良くなるということも。

 

長く打合せを重ね、一緒に準備をしてきた
ウェディングプランナーの私たちより、
サービススタッフがたった1日で
お客様の心を持っていってしまう
という出来事がありました。

 

結婚式後のお礼の手紙の名前の順が、
" 2番目 " を体験したこと。

 

それがどんなに嬉しかったか。笑

 

そんな風にお客様が大好きになれる
スタッフと共に結婚式を創り上げられる
ということ、どっちがお客様を想っているか
対決で「絶対負けない」と言いきれて
しまうほど一組一組のお二人と
本当に仲良くなってくれること。

 

それが当たり前のようで、
難しいことでもあるという現実が、
それまで諦めていたというより、
普通だと想っていたことを、
沢山教えてもらった愛の溢れる場所でした。

 

プランナーの私より、
別のスタッフが仲良くなることが
嬉しいというのは聞いていて
可笑しいかもしれませんが、
実際こんなにも嬉しいことはないんです。

 

お客様が大好きだからこそ
そう思えるということは、
もしかするとある程度の経験を
してからじゃないとわからないかもしれません。
実際、私がプランナーになりたての頃だったら、
自分の努力が足りなかったかもしれないとか、
不安に感じたかもしれません。。

もし皆さんの身近に同じように
自分以上にお客様のことを想っているかもと
感じるような素敵なスタッフがいたら、
それは相当幸せなことだと知ってほしい。

実際、そんな人たちと共に働く場所が
私は「世界一大好きな場所」でした。

だからこそ、あの頃は全ての新郎新婦さんが
ここで結婚式をしたらいいのに!
と本気で思っていました。

 

その分接客の熱量も半端
なかったことでしょう。
大好きの押し売りです。
だから、契約率も高いこと!笑
(冗談ではありません^^)

 

ぜひ現役の会場プランナーの皆様、
一番のアドバイスは、ご自身の会場を
心から愛すことです。

 

ご自身の会場を大好きになること、
そして、大好きな場所で働くこと。
これ以上に大切なことは
無いかもしれません。

 

ここで結婚式を挙げる新郎新婦のお二人は、
スタッフと同じくらい好きになってくれて、
大好きな場所で結婚式を挙げられる。
それがとっても嬉しい!と、
結婚式当日口々に言って下さいました。
本当に幸せな経験をできた場所。

 

10会場くらいある中から、
このレストランに配属してくれた
会社、上司に大感謝です。

 

もし、元同僚がこのBlogを見ていたら
大笑いしているかもしれませんが。。
なぜなら、会社ではいつも夜中まで
目を吊り上げながら仕事に明け暮れ、
いろんなエピソードを思い出す人も
多いはずなので;笑

 

本当に数えきれない出来事が
ありましたが、
私の結婚式で号泣して鼻水を
垂らしながらスピーチをする、
私を上回るお客様愛を持つ
変人ともいう友人に出会えたこと、
一緒に切磋琢磨して頑張った
あの時があり、更に目指したいものが
できて今があります。

 

東京に行ってなければ絶対に
フリーランスプランナーには
なっていませんでした。

 

そして、この東京での経験が
私にフリーランスプランナーへと
導いてくれました。

 

vol.4へ続く

 

 

 

 

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